【ノアと星のツリー】

窓の外は雪が降って、一面、銀世界がひろがっている。
ママは台所でパイを焼いていて、いいにおいが家じゅうにひろがっていた。
そのとき、パパからクリスマスの贈り物が届いた。
箱をあけると、大きな木馬があらわれた。
ぼくがすぐさま背中に乗ると、前にがこん。
エレナがうしろに乗ると、後ろにがこん。
クルクやシルヴァンもみんなでひと騒ぎ。
ゾフィは木馬の足元でくすくす笑った。

窓ぎわには、大きなツリー。
みんなでキラキラした飾りをつけていく。
シルヴァンは外で拾ってきた木の実を飾り、エレナとゾフィはろうそくに灯りをともした。
クルクは飾りにからまって、もがいている。
ママがぼくに、とてもきれいな星の飾りを渡した。
そっといちばん上に飾ると、ツリーはぱっと明るくなった。
「クリスマスって、なにがおこるの?」
「いい子のところに、夜、サンタさんが来るのよ」
その夜。星の飾りに、パパにも会えたらいいな、とぼくは願った。
星がそれに答えるように、そっと光っていた。

Illustration & Text (C)tono
編集部
ノアたちの楽しげなクリスマスの様子。見ているこちらまで穏やかな気持ちになります。
次回は1月下旬公開予定です。公開のお知らせはパイコミックアートのXにてお知らせします。ぜひフォローしてお待ちいただければ幸いです。