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SEEKERS <探索者たち>23.06.28更新

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巨大生命体の星<2>

 

凄まじい引力によって、巨大惑星への突入を余儀なくされた探索者たち。
果たして、行動可能エリアは残されているのだろうか。
惑星の捜索を開始する。

 


「割れ目から、高濃度の熱エネルギーが観測できる。
表面温度は……おおよそ2000℃、ってところか。
この中でも我々が活動できることを考えると、上から支給された防護服は相当優秀だな」

「私のはカスタムを施しているから、おまえたちのよりもっと優れてるけどね」

「政府から支給された装備に、勝手に手を加えるのは規定違反。
それに、あんたの防護服は……闇市で流通しているパーツを取り付けているだろ。
一体いくつ違反を重ねれば気が済むんだ?」

「今すぐ弁解したいところだけど、さっきからレーダーがずっと何かを探知している」

「──これはこの星の地脈で移動している熱源だな。
…………、こっちにどんどん近づいている?」

 

 

「なっ……生き物だと……!!」

「こんな巨大な生命体が存在するとは……」

「感心してるところすまないがエンジンの出力上限の解除を頼む!!
このままじゃぶつかる!!」



「──さっきはすまない。
……興奮して、つい……冷静さが欠けた行動だった」

今こうして生きてるから良しとする。
……にしてもあの異星生物──別次元から来たとした考えられない。
あんなのがいたらこの星で安全に行動できる場所なんて到底ありそうにないな。
今度鉢合わせになっても命の保証はできない。
これからどうする? いつまでも燃料が持つわけじゃない

「………………」

「……? どうかしたのか」

「…………、あれを──」

 

 

 


NEXT <第9回>7月に更新予定です。

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