「琥珀糖」は、日本の伝統的な和菓子です。
基本材料はいたってシンプルで、寒天と砂糖のみ。
煮溶かした寒天に砂糖を加えて固め、切り出して乾燥させると、
外はシャリシャリ、中はぷるんとした食感の「琥珀糖」のできあがり。
古くからお茶席の半生菓子として親しまれてきましたが、
その歴史は江戸時代までさかのぼります。
当時、高級品だった砂糖が大衆に普及しはじめ、
寒天とお砂糖を混ぜるだけのお菓子が
作られるようになったことが始まりでした。
クチナシの実で宝石の「琥珀」のような色に染めたことから、
この名が付けられたとされています。
光にかざすと割った断面がキラキラと反射する「琥珀糖」。
場も心も華やぐ、小さな魔法をもたらしてくれる砂糖菓子です。
〜Owner’s Comments〜 text:上倉エク
今回の連載作品は、私も作ったことのあるお菓子の「琥珀糖」です。
「食べられる宝石」とも称される、美しい見た目に一目惚れしました。
衣装デザインは、和菓子から連想して「和装」をモチーフにしました。
花をかたどった「琥珀糖」を、
髪に付けているキャラクターデザインが気に入っています。
初めて「琥珀糖」を作ったときに感じた、
「このまま宝石箱に閉じ込めたい」という気持ちを
宝石箱を添えることで表現してみました。
次回更新は11月中旬を予定しています。お楽しみに。